QGIS入門:地図表示・操作最速マスター

アイキャッチ、qgis-ui QGIS

QGISは巨大なシステムです。すべての機能を理解して使いこなすのは大変ですが、使いたい機能から少しづつ覚えれば良いのです。ここでは、とりあえず世界地図を表示し、見たい場所を拡大できるようになることを目指します。

QGISはフリーでオープンソースの地理情報システムです。

QGISの起動

スタートメニューのQGISフォルダを開くと、いくつものプログラムがインストールされています。その中から、QGIS Desktopを開きます。

いろいろインストールされていますが、基本はQGIS Desktopです。
いろいろインストールされていますが、基本はQGIS Desktopです。

ロゴが表示された後、QGIS Desktopのウインドウが開きます。

QGIS Desktopウインドウ
QGIS Desktopウインドウ

世界地図を表示する

前節のままでは地図が何も表示されていないので、とりあえず、世界地図を表示しましょう。左側の「ブラウザ」と表示されたパネルをスクロールダウンし、XYZ Tilesという項目を開くと、中にOpenStreetMapがあります。これをダブルクリックします。すると、世界地図が表示されました!Open Street Mapは自由に使用できる地図です。

最初の地図として、OpenStreetMapを表示する
最初の地図として、OpenStreetMapを表示する

①はブラウザパネル、②はレイヤパネル、③はマップビューです。それぞれのパネル右上には閉じるボタン[x]があります。(ウインドウ右上の[x]をクリックするとQGISが終了してしまうので注意!)閉じたパネルはメニューバーの「ビュー」ー「パネル」から再度開くことができます。

①ブラウザパネルはWindowsのエクスプローラーのような機能で、保存されたGISデータを探します。②レイヤパネルは、③マップビューに表示されているGISデータのリストを表示します。①ブラウザパネルで見つけたGISデータをダブルクリックすると、②レイヤパネルにリストされるとともに③マップビューに表示されます。

ステータスバー
ステータスバー

ウインドウ下端はステータスバーです。④はQGISの様々な機能の検索窓です。⑤にはマップビューにマウスカーソルを置いたときの座標が表示されます。⑥には現在の縮尺が表示されており、ドロップダウンリストから縮尺を指定することもできます。⑦は拡大率で、⑥の縮尺はそのままに、表示を拡大・縮小できます。⑧は現在の地図の傾きで、数値を変更することで地図を回転させます。⑨はレンダリングの切り替えです。チェックが入っていると、⑥、⑦、⑧などの操作が即座にマップビューに反映されますが、チェックが外れていると、次にチェックを入れるまで、マップビューに操作が反映されなくなります。多くの要素のあるデータを表示した時、一つ一つの操作ごとにマップビューの更新に時間がかかることがあります。そのような時、⑨のチェックを外して必要な操作をすべて行ってからチェックを入れることで表示の待ち時間を短縮できます。⑩はマップビューの座標系を示しています。座標系はGISを使いこなすための最重要ポイントなので、別の機会に詳しく説明します。⑪はログメッセージで、エラーが発生したときここをクリックしてメッセージを確認します。

ツールバー
ツールバー

ウインドウ上部のツールバーには様々な機能があるので、ここでは最小限必要なものを説明します。⑫は現在のレイヤやマップビューの状態を保存します。GISデータの保存にもノウハウがありますので、別の機会に詳述しましょう。⑬から⑱はマップビューを操作します。⑬はパン、⑭、⑮は拡大・縮小、⑰、⑱は戻る・進むです。⑲は距離などが測定できます。⑯は全域表示です。拡大しすぎて場所がわからなくなった時など、⑯をクリックすると戻れます。これらは操作してみればすぐにわかりますので、いろいろ試してください。

東京駅前を拡大し、行幸通りが水平に表示されるよう回転しています。
東京駅前を拡大し、行幸通りが水平に表示されるよう回転しています。

マニュアルを調べる習慣をつけよう

メニュー右端の「ヘルプ」ー「QGISヘルプ」でQGISユーザーズガイドが開きます。このブログで説明したことは、「QGISのユーザーインターフェース」の章に詳しい説明があるので、各自調べてみてください。マニュアルを調べる習慣ができると、自分でどんどん先に進むことができますよ! Have fun!

QGISまとめ:自然・環境調査のためのQGIS最速マスター
QGISまとめ:専門家も使っているフリーのGIS。Windows, mac, Linuxで使用できますが、iphoneは非対応。最速マスターを目標に、自然・環境調査のために最低限必要な情報を厳選しています。

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