iRIC/River2Dまとめ:河川の流れを計算する

アイキャッチ, iRIC River2D

河川の流れを知ることは、河川環境を理解する第一歩です。大変難しい課題ですが、無料の流況シミュレーションソフトウェアiRICがその壁を、少し努力すれば誰でも手の届く高さまで下げてくれました。iRICの数あるソルバーの中でも河川の生物生息場評価に適したRiver2Dを中心に説明します。(iRIC/生息場計算はこちら

iRICはフリーの河川数値シミュレーションプラットフォームです。

入門編:とにかく使ってみよう

iRIC:失敗しないインストール
iRICのインストールにはいくつか注意すべき点がありますが、落ち着いて対処すれば問題ありません。
iRIC:どんなソフトか見てみよう
まずiRICの基本的な流況計算作業の全体像を見てみましょう。
iRIC/River2D:とりあえず水を流してみよう
まず難しいことは後回しにして、iRICを使ってコンピュータの中で水を流してみましょう。極限まで単純な水路を作ってみます。

基礎編:理解して使おう

数値計算とかシミュレーションとかって、なに?
数値計算とか、シミュレーションとか、「なんかすごそう」って思っていませんか?コンピュータって意外と賢くないんです。中で何をしているのか、超簡単に解説します!わかってしまえば、自分でもできそうな気がしてきますよ。
川の水の流れってどうなっているの?
河川の流れは水理学や河川工学の一大テーマですが、思い切った簡略化で流況シミュレーションに必要最小限の内容にし、実際の河川と対比して理解できるように説明しています。
iRIC:点群データによる河床地形の作成
自由に河床地形を作成できるようになることが、流況シミュレーションの第一歩です。iRICにはいろいろな河床地形の作成方法がありますが、ここでは、最も使い勝手が良い点群データを使うノウハウを教えます
iRIC:River2Dの格子生成のコツ
格子生成はほとんどボタン一発でできてしまうので、初心者の方はデフォルトのまま先に進んでしまいがちですが、実は大変奥が深いです。できるだけノウハウを伝えますが、経験がものを言うところでもあります。
iRIC:River2Dの粗度はマニングの粗度係数ではない!
川底の凸凹を表す粗度係数は、土木工学を学んだ方ならマニングの粗度係数として馴染み深いものですが、iRIC/River2Dの粗度はマニングの粗度係数とは違います。
iRIC:River2Dの計算条件設定
計算条件設定も判断が難しいものが含まれています。一通り理解した上で、失敗を恐れず経験を積んでください。
iRIC:River2Dのソルバーコンソールの見方
ソルバーコンソールで計算がうまくいっているか見分けられたらもう一人前です。見方のコツを教えます。

そろそろ自分でまともな川の計算をしてみたくなりませんか?iRICのダウンロードページのRiver2Dの中に、Sample dataがあります。チュートリアルに計算の仕方も書いてありますが、言われるままにやるのではなく、もう自分で考えながらできますよね!

iRICダウンロードページのRiver2Dを展開すると、サンプルデータがあります
iRICダウンロードページのRiver2Dを展開すると、サンプルデータがあります

活用編

iRICの地形を工事平面図・断面図から作成する
iRICの河床地形の元データとして、平面図、断面図が入手できる場合があります。これらを用いて河床地形を作成する方法を解説します。
iRIC背景画像のジオレファレンシング
iRICの背景画像は、プロジェクトの座標系が設定され、画像と同じフォルダに地理参照ファイルがあれば、正しい場所に表示されます。本稿はスキャンした平面図など、地理参照ファイルのない背景画像をiRIC上でジオリファレンシングする方法を解説します
iRIC/River2D:複雑な地形の再現(置石編)
流況計算を生息場評価に利用する場合、局所的に複雑な地形を再現したくなることはよくあります。本稿では置石の再現事例を紹介します。
iRIC:すばやく一部分の流量を求める
河川の流況を計算する際、分岐した水路ごとに色々な条件下での流量変化を計算したいなど、一部分の流量を求めたいことがあります。iRICとExcelだけで効率よく流量を求める方法を紹介します。

コメント

タイトルとURLをコピーしました