国土地理院が基盤地図情報数値標高モデルを整備しています。全国的に整備されているのは10mメッシュですが、都市域などではより精度の高いものもあります。世界のDEMならこちらへ。
まず利用者登録
使用するには利用者登録が必要です。簡単ですので登録しましょう。
ダウンロードサイトを開く
ダウンロードサービスのページを開き、「数値標高モデル」の「ファイル選択へ」ボタンをクリックすると、地図が開きます。右上にログインがあるので、ログインしておきましょう。
ダウンロードしたいエリアを選ぶ
ダウンロードしたいエリアを拡大し、必要なメッシュをクリックして選択リストに入れます。
ダウンロードする
「ダウンロードファイル確認へ」ボタンをクリックすると、下図が開きます。右の個別のダウンロードボタンを押すか、チェックを入れてまとめてダウンロードしましょう。
ZIPファイルからxmlを取り出す
ダウンロードしたデータはxml形式のファイルを圧縮したzipファイルです。まずはzipからxmlを取り出して同じフォルダにまとめておきます。取り出したら元のzipは不要です。
xmlをラスタに変換する
ラスタに変換するにはいくつか方法がありますが、(株)エコリス様が開発した以下のソフトを使用している人が多いようです。フリーで、インストールも不要です。
ダウンロードしたソフトを適当な場所に展開し、convert_and_merge.vbsをダブルクリックします。すると、以下の順にメッセージや入力要求が開きます。①JGD2000とJGD2011を混在させられないとのメッセージ、②マージされたラスタの座標系の指定。0:緯度経度、1:UTM、2:平面直角座標系、③例ではUTMを選んだので、そのゾーン、④陰影図も作りたければ「はい」、⑤xmlが保存されたフォルダを指定、⑥nodata値を0にするなら「はい」、-9999にするなら「いいえ」、⑦メッセージが出るまで待て、⑧終了
すると、ラスタが生成されます。下図のファイル名が数字のものは、メッシュ毎のラスタ、merge.tifは1枚に合成されたラスタ、mergeLL.vrtは仮想ラスタです。merge.tifを使うならこのファイル1つでOK。mergeLL.vrtを使うなら、5437??.tifも同じ場所に存在している必要があります。なお、5437??.tifとmergeLL.vrtの座標系は元データと同じでこの例ではJGD2000、merge.tifの座標系は変換時にダイアログ②、③で指定したJGD2000/UTM zone 53Nです。
ラスタをQGISで開く
下図では仮想ラスタであるmergeLL.vrtを開いてみました。仮想ラスタでも通常のラスタと同様に表示だけではなく解析に使っていくことができます。
SRTMより工数は多いですが、難しくはないでしょう?Have fun!
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